歯と肌は、構造的にも似ているのですが、もっとも共通しているのは、女性ホルモンの影響を受けやすいという点です。女性ホルモンは大きく分けてふたつ、エストロゲンとプロゲステロンです。一般的にエストロゲンは排卵期に分泌量がもっとも多くなり、肌を美しく保ってくれる美肌ホルモンといわれています。角化を促進したり、真皮の合成を促してコラーゲンを保つ働きをするからです。
一方、プロゲステロンは月経に向かって分泌量が多くなります。水分をためこむように働くため、細胞と細胞の間に隙間ができやすくなります。この隙間に菌などが入り込んで、肌荒れを起こしやすい状態にしてしまうのです。また、皮脂量を増やしたり、細菌のターンオーバーを遅らせるのもプロゲステロンのしわざです。
では、この分泌リズムが歯と肌にどんな影響を与えるのでしょうか?周期に合わせて、歯と肌の特徴を見ていきましょう。
エストロゲンが多いので、肌表面はなめらか。肌の調子はよい時期。
歯茎から出血はしにくい。粘膜の傷なども治りやすく、歯の知覚過敏も少ないので、治療を受けるならこの時期がベスト。
プロゲステロンが増えて、脂っぽくなる。ニキビの多発時期。
口腔内の細菌バランスが崩れて、炎症が起こりやすくなる。
特に、プロボテラインテルメディア菌という細菌が発生しやすく、歯茎の腫れ
を促して、歯肉溝(歯と歯茎の境目)からの浸出液が増える。口臭値が上がる。
貧血気味で、肌の血行も悪くなり、炎症が多くなる。アクネ菌が活性化されるので、ニキビも悪化しやすくなる。
炎症が悪化しやすく、知覚も過敏になる。
歯と肌は、構造的にも似ているのですが、もっとも共通しているのは、女性ホルモンの影響を受けやすいという点です。女性ホルモンは大きく分けてふたつ、エストロゲンとプロゲステロンです。一般的にエストロゲンは排卵期に分泌量がもっとも多くなり、肌を美しく保ってくれる美肌ホルモンといわれています。角化を促進したり、真皮の合成を促してコラーゲンを保つ働きをするからです。
一方、プロゲステロンは月経に向かって分泌量が多くなります。水分をためこむように働くため、細胞と細胞の間に隙間ができやすくなります。この隙間に菌などが入り込んで、肌荒れを起こしやすい状態にしてしまうのです。また、皮脂量を増やしたり、細菌のターンオーバーを遅らせるのもプロゲステロンのしわざです。
では、この分泌リズムが歯と肌にどんな影響を与えるのでしょうか?周期に合わせて、歯と肌の特徴を見ていきましょう。
皮脂量も水分量ももっとも多い。男性ホルモンが活性化すると、脂っぽくなってニキビが多発。女性としてのキメの細かさ、みずみずしさはいちばん。
永久歯は形成しているが、プラークコントロールが
できていないと、一生歯で悩むことになる。
特に30代は自分の肌質を見極めてケアをしないと、衰える一方。女性ホルモンのバランスも乱れやすくなるので、一度自分のケアを見直す必要がある。
歯周病のリスクもだんだん高くなってくる。矯正を考えるなら、30代までに。
女性ホルモンの分泌が全般に増えて、色素細胞にも働きかけてしまう。
肝斑(妊娠時にできるシミ。マークオブプレグナンシー)やシミが濃くなることも。ただし出産後には引く。また、プロゲステロンも出続けるので、むくみやすい。20代であればニキビが悪化しやすく、30代であればシミが濃くなるといわれている。
つわりなどで歯を磨けなくなると、プラークコントロールしにくくなる。
口腔内の細菌が活性化され、虫歯や歯周病のリスクが高くなる。
皮脂量が減少する。真皮の繊維芽細胞が減り、コラーゲンの代謝が悪くなる。
コラーゲンも表皮も全体に薄くなる。(ピーリングは要注意!)
歯茎の粘膜が角化しづらくなる。出血しやすい。炎症が治りにくくなる。